妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

十悪

じゅうあく #933

十悪

じゅうあく

一〇種のの意。
十善に対す。
身で行うは殺生(人畜等一切の生命をもつものの生命を奪うこと。 また人の命を縮めたり、接的に殺すこと)、偸盗(他人の物を盗むこと、また贅沢をすれば余分に物をとり、人に不自由をかけるから一種の盗となる)、邪婬(自分の色欲を満たすため他人に迷惑をかけること)、口でなすは妄語(嘘をつくこと)、綺語(きご)(無意味に飾り立てた不誠実な語言)、両舌(りようぜつ)(人の仲を隔てる二枚舌)、口(あつく)(人のいことを吹聴すること)、意(こころ)の中で起す罪は貪欲(とんよく)(貧るという迷妄の心、餓鬼道の業因)、瞋恚(しんに)(怒る心、わがままな心、地獄界の業因)、愚癡または邪見(よこしまな見解)である。
聖人遺文中『一代聖教大意』に「法華已前の経のおきては、上品の十悪は地獄の引業、中品の十悪は餓鬼の引業、下品の十悪は畜生の引業」(定六九頁)とあり、『法蓮鈔』に「八大地獄の中に七大地獄は十悪の者の住処なり」(定九三七頁)と説かれる。
《『遺文辞典』教学篇「十悪」の項、『岩波仏教辞典』「悪」の項、『天台学辞典』「五逆十悪」の項》

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