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陀羅尼

だらに #5153

陀羅尼

だらに

梵語にて、総持、能持、能遮、遮持と訳す。
一語の中に無量の徳を備え、諸種の法義を含み、治病、護法、滅、覚証の力用をもつ一種の咒文。
一語に多義を含むため翻訳し得ないという。
法華経勧発品には(1)旋陀羅尼、(2)百千万億旋陀羅尼、(3)法音方便陀羅尼の三種(三陀羅尼という)を説く。
陀羅尼とは教法を円満に具足して出没無礙なる念慧をいう。
法音方便陀羅尼とは一音の説法で多数の衆生に法益を与える方便自在の力用をいう。
法華文句』ではこの三陀羅尼を空観・仮観・中観によって解釈している。
また法華経陀羅尼品では薬王菩薩勇施菩薩毘沙門天王・持国天王、鬼子母・十羅刹女が、各々陀羅尼(五番神咒)を唱えて、法華経を弘める人を守護せんと誓願されている。
同じく勧発品では普賢菩薩が如来滅後の後五百歳に法華経を行ずる者のために陀羅尼を与えて、非人に悩まされ、あるいは女人に惑わされることのないように行者を護ることが説かれている。
御義口伝』陀羅尼品六箇大事に「陀羅尼とは南無妙法蓮華経なり。その故は陀羅尼は諸仏の密語なり。題目の五字三世の諸仏の秘密の密語なり。今日蓮等の類南無妙法蓮華経と唱へ奉るは陀羅尼を弘通するなり。捨悪持の故なり」(定二六九四頁)とある。
《『遺文辞典』教学篇「陀羅尼」の項、『日蓮辞典』『広説仏教語大辞典』『新版仏教学辞典』『岩波仏教辞典』「陀羅尼」の項》

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