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中観

ちゅうがん #328

中観

ちゅうがん

(一)中観派をさす。
大乗仏教の最初の学者である龍樹(Nāgārjuna一五〇-二五〇頃)は、その主著として『中論』(中観論ともいう)を著し、彼の学系はこの書を中心にし学問研究を行ったので、これを中観派と称する。
中観派は瑜伽行唯識学派と共にインド大乗仏教の二大学派を形成し、中観・瑜伽と併称される。
(二)中観とは、中道の立場に立って、諸法の実相、ち真を見るということである。
中道観ともいう。
中論』(中観論)という書名はこの実践的意味を表現するものでもある。
中論』の思想に基づく三論宗では八不中道の理を観ずることを説き、同じく『中論』に基づく天台宗においては空・仮・中の三観の一として中観を説く。
《『遺文辞典』教学篇「中観」「中道」「中諦」・歴史篇「中論」の項、『広説仏教語大辞典』「中觀」の項、『岩波仏教辞典』「中観」の項》

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