妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

験者

げんじゃ #5277

験者

げんじゃ

修験者の略称である。
古来士・修験師ともいわれており、正しくは修法師という。
秘法を修して病気平癒、除災得幸等の加持祈祷をなし、功徳利益の霊(威)を表す法師をいう。
本宗では、下総正中山法華経寺(ならびに遠寿院:日蓮宗修法師資格は現行では取得できない)の大荒行堂(加行所)に一一月一日より一〇〇日間、翌年二月一〇日に至るまで苦修錬行して、秘法の相承・相伝を受けた者が修法師としての資格を得る。 修法師としての資格を得なければ、加持祈祷はできない。
行中の一〇〇日は断髪・断爪しないので、長髪・長爪である。 これは往、徳川幕府代、成満出行者が諸を行化する際、中川その他の関所を通過するのに、長髪・長爪をもって入行の証とし、関所を過ぎることができた。 いわゆる関所通過の手形の代りとして幕府より認められていた旧習といわれている。
今ではこの旧習を襲う必要がないようであるが、長髪・長爪でなければ一〇〇日苦修錬行した修法師としての霊(威)があると信じられぬ実情がある。 止む得ぬ習慣ともいえよう。

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