験
験
げん
(あらた)現証・効能の義で、しるしのことをいう。
加持祈祷などによって顕れる仏神の、霊妙不可思議なる感応・利益のこと。
霊妙なる効験の故に霊験といい、仏神の威徳光耀のしるしの故に威験ともいう。
また霊表ともいう。
『三沢鈔』には「(略)而るに此法門出現せば、正法像法に論師人師の申せし法門は皆日出てて後の星の光、巧匠の後に拙を知るなるべし。
此時には正像の寺堂の仏像僧等の霊験は皆きへうせて、但此大法耳(のみ)閻浮提に流布すべしとみへて候。
(略)」(定一四四七頁)とある。
『四条金吾釈迦仏供養事』には「(略)心ある人は、皆或は礼拝をまいらせ、或は供養を申し、皆しるしあり」(定一一八五頁)とある。
また験とはあらたなる意でもあり、同書に「教主釈尊にましまさずば争か是の如くあらたなる事候べき」、「利生のあらたなる事外にもとむべきにあらず」(定一一八四-五頁)とある。
これを修する人を特に験者・修験者・修法師という。