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五逆罪

ごぎゃくざい #466

五逆罪

ごぎゃくざい

無間地獄に堕ちる五種の根本重をいう。
五つの大とは「殺父」-父を殺すこと。
「殺母」-母を殺すこと。
「殺阿羅漢」-悟りを得た聖者を殺すこと。
「破和合僧」-僧団を破壊すること。
「出身血」- 生身仏陀の身より血を出すことである。
日蓮聖人は『顕謗法抄』に、末法の世には生身の釈尊も阿羅漢もいなくなり、和合僧もないので五逆罪はそのままの姿で末法において犯す人はいなくなるとする。 しかし末法には「相似の五逆罪」(定二五四頁)があるとして、五逆罪に似たを説くのである。
また日蓮聖人は、無間地獄に堕する業因は五逆罪と、更に『譬喩品』の「若人不信毀謗此経則断一切世間仏種、其人命終入阿鼻獄」の文から誹謗正法(法華経を誹謗すること)の重によるとされた。 これは末代の凡夫の機根が五逆・謗法であるというところに立脚されたのである。
日蓮聖人は、五逆罪を犯すことは世俗的倫理、法治国家の故に少なくなっているとして、最も肝要な問題として謗法を取上げ、五逆罪より謗法罪が重罪であり、最大の悪であり、破壊の罪であるとした。 この五逆・謗法を救うことができるのは法華経によってのみ可能だとするのである。
また弥陀の本願でも「唯だ五逆と誹謗正法とを除く」とあり、『法華文句』には提婆達多の犯した五逆罪が説かれている。
《『遺文辞典』教学篇「五逆罪」の項、『日蓮辞典』『岩波仏教辞典』「五逆」の項、『天台学辞典』「五逆十悪」の項》

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