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二尊四士

にそんしし #399

二尊四士

にそんしし

本門教主釈尊と多宝如来が並坐し、その左右の脇士に本化地涌の四大菩薩を配する本尊の様式。
次のような法華経の説相から立てられる。
法華経見宝塔品において宝塔が涌出し、釈尊と多宝如来が虚空の宝塔に並坐して虚空会の説法が始まる。
従地涌出品において四大菩薩をはじめとする無量千万億の地涌の菩薩が涌出し、如来寿量品寿の久遠が開顕される。
この大法が如来神力品において四大菩薩をはじめとする本化の大菩薩に結要付属されるのである。
このような法華経虚空会の説相を形像化したものが二尊四士である。
報恩抄』には「日本乃至一閻浮提一同に本門の教主釈尊を本尊とすべし。所謂宝塔の内の釈迦多宝・外の諸仏、並に上行等の四菩薩脇士となるべし」(定一二四八頁)と述べられている。ここでは本尊の実体を本門の教主釈尊と剋定し、塔中並坐の二仏と塔外の諸仏ならびに脇士の本化の四大菩薩本尊の相貌とされている。
二尊四士大曼荼羅の儀相に近く、大曼荼羅では上部、首題の両脇に配されている。
が並坐しても多宝如来は久遠釈尊の所従(『法華取要抄』定八一二頁)であるゆえに、あくまでも釈尊をもって本尊の実体とする。
二尊四士本尊は久遠の法を未来永劫にわたって流通し、一切衆生を利益せんとする釈尊の救済の世界を表現されたものである。
日蓮聖人滅後、一尊四士本尊と共に造立されており、浄行院日祐(一二九八-一三七四)の『本尊聖教録』には「釈迦多宝二尊像並四菩薩像各一体」(定二七三四頁)という記録が見られる。
望月歓厚『日蓮教学の研究』、『遺文辞典』歴史篇「二尊」の項、『日蓮辞典』「二尊四士」の項

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