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四菩薩

しぼさつ #1174

四菩薩

しぼさつ

四人の菩薩のこと。
諸経によって異なる。
(一)『華厳経』では、その会座に来集した諸尊の上首である法慧・功徳林・金剛幢・金剛蔵の四菩薩をいう。 法慧菩薩は十住の法門を、功徳林菩薩は十行の法門を、金剛幢菩薩は十回向法門を、金剛蔵菩薩は十地の方門を、それぞれ説いた。
(二)『大日経』の胎蔵界曼荼羅では、中央大日如来の四方に在る普賢(東南)・文殊(西南)・観自在(西北)・弥勒(東北)をいう。
(三)『金剛頂経』の金剛界曼荼羅では、四方の四仏にそれぞれ親近する四菩薩がある。 東方阿閦仏には金剛薩埵・金剛王・金剛愛・金剛喜の四菩薩、南方宝生仏には金剛宝・金剛光・金剛幢・金剛笑の四菩薩、西方無量寿仏には金剛法・金剛利・金剛因・金剛語の四菩薩、北方不空成就仏には金剛業・金剛護・金剛牙・金剛拳の四菩薩、以上の一六菩薩がある(『開目抄』に「金剛頂経の十六大菩薩」〈定五七二頁〉とあるのはこれをさす)。
(四)『法華経』では三種示される。
 (1)文殊・普賢・弥勒・薬王の四菩薩をいう。 文殊・普賢は智の二徳を司り、本迹二門の説法は文殊に起り普賢に竟るからである。 弥勒・薬王は此土修行の菩薩の上首である。
 (2)文殊・普賢・薬王・観音の四菩薩を迹門の四菩薩とする。 これらの四菩薩は法華経の説法が展開される上で発起衆・影響衆として、また守護・誓願を宣べるなど重要な役割を果す菩薩である。 文殊・普賢は法華経一部の起・竟の菩薩であり、観音・薬王は南岳慧思・天台大師示現して迹門の法華経を弘通したのである。
 (3)大地より涌出した地涌の菩薩の上首である上行・無辺行・浄行・安立行の四菩薩を本門の四菩薩とする。
(五)文殊・普賢・観音・弥勒の四菩薩を、娑婆世界の衆生に最も因縁の深い娑婆有縁の四菩薩ともいう。
《『遺文辞典』歴史篇「四菩薩」の項、『日蓮辞典』「四菩薩」の項》

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