三種成仏
三種成仏
さんしゅじょうぶつ
真言宗が説く(1)理具即身成仏、(2)加持即身成仏、(3)顕得即身成仏の三種即身成仏のこと。
空海の『即身成仏義』の初めに見られる頌に示されている。
(1)は一初衆生の身心は本来金剛界・胎蔵界両部の体であり、身は五大から成って、胎蔵界の本有の理体である。
また心は識大で、金剛界の本有の智徳であって、身心は即ち両部なるが故に凡夫の肉身の外に更に本覚の体性はなく、肉身の当相がそのまま大日法身なるをいう。
(2)は衆生本覚の功徳が如来三密(如来自証の身語意の三密)の加持力と相応して、一切の仏事を成弁するもので、加持の因縁による成仏。
(3)は自身に三密の修行を成就して法性の万徳を顕現するもので、これを真実の証悟とする。
この三種を成仏というのは、天台宗で六位を通じて即仏とするのと同じである。
なお華厳宗の約位成仏・約行成仏・約理成仏も三種成仏という。