妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

即身成仏義

そくしんじょうぶつぎ #995

即身成仏義

そくしんじょうぶつぎ

一巻。
弘法大師空海(七七四-八三五)撰述。
即身成仏義品』、『身義』とも呼ばれる。
著作年代は確定できないが、本書と『吽字義』と共に真言宗の三部書と称される『声字実相義』よりは前であることが、同書の文により知ることができる。
『正蔵』七七巻、『弘法大師全集』三巻「教相部」に収録。
真言密教の根本教義を説いた書で、始めに『金剛頂経』『大日経』『菩提心論』等の経論を引用して、即身成仏説の出典を明かしている。
次いで即身成仏の義を出す偈頌を掲げ、諸経を引用して釈し一切衆生は法仏と平等な体(六大無礙)、相(四種曼荼羅)、用(三密加持)を具し、法然に一切智を具足しているから、如来の大悲と行者の信心と加持感応し、即身成仏する旨を論述している。
この書は異本が多く、弘法大師全集には本書以外に六種の異本を出す。
日蓮聖人は『妙一女御返』等で、同書を評破している。
《『遺文辞典』歴史篇「即身成仏義」・教学篇「即身成仏義」の項》

← 事典トップ