妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

因位・果位

いんい・かい #1184

因位・果位

いんい・かい

因のくらい、果のくらいのこと。 位は状態・地位をいう。 因位とは「いんに」とも読み、因地(いんじ)ともいう。
果位に対する語で原因たる状態、ち悟り(仏果)に達する以前の修行の時の位、果位(成仏)を得るまでの過程をいう。 これは界に対する九界の位であるが、主にとなる前の求道者である菩薩の段階をさす。 この位にあるものを因人(いんにん)という。
果位とは果地・果上・果頭(かず)等といい、原因としての修行によって得た果報としての悟りの位、たる境地をいう。 仏果果上の状態のことである。 この果位の境地を果界といい、仏果の功徳は海の如く広大であるところから果海とも称する。 この果位における徳を果徳といい、因位の修行と果上の功徳を因行果徳とよぶ。
法華経の因位は、本門に至って顕され、釈尊五百塵点劫の昔の「我本行菩薩道」を指し、特に「本因」と称す。
果位は「我成仏已来甚大久遠」という本師釈尊の久遠実成妙覚果満の境界であり、これを「本果」という。
日蓮聖人はこれを本因本果の法門と称し、無始常住の仏界と九界の互具相即を説いて、仏と所化の一体を顕示するのである。 釈尊の因行と果徳は妙法蓮華経の五字に具足しているから、この五字を受持すれば、凡夫の因位(名字即-初心の位)をもってそのまま仏の因果を譲られて成仏すると説くのである。
《『遺文辞典』教学篇「因位」「果位」「本因」「本果」「因行果徳」の項》

← 事典トップ