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像末相対

ぞうまつそうたい #663

像末相対

ぞうまつそうたい

仏滅後の正法千年、像法千年、末法万年の三時のうち、像法と末法との相対で、単に時代の相対ではなく、その時代に弘まるべき仏の教えや、修すべき修行の像法末法との相対をいう。
日蓮聖人三時によって仏法流通史における歴史観を立てられた。
釈尊滅後には正像末の三時にそれぞれ相応した仏法が弘まるべきであるという。
正法時代には小乗像法時代には権大乗と法華経の迹門、末法には実大乗である法華経の本門が弘まるべきであるという。
法華経弘通に大きな功績をもつ台・伝教は像法に出現したが、像法なるが故に迹門の法華経を弘め、それに基づく理の一念三千、観念観法の行を弘めた。
日蓮聖人末法に出現して本門の法華経、事の一念三千南無妙法蓮華経一大秘法を弘められたのである。
日蓮聖人は『観心本尊抄』に「像法の中末に観音・薬王、南岳・天台等と示現し出現して、迹門を以て面と為し本門を以て裏と為して百界千如一念三千其義を尽せり。但だ理具を論じて事行の南無妙法蓮華経の五字並に本門の本尊、未だ広く之を行ぜず。所詮円機有て円時無き故也。今末法の初(略)此時地涌の菩薩始て世に出現し、但妙法蓮華経の五字を以て幼稚に服せしむ」(定七一九頁)と述べられている。
更に『報恩抄』に「天台伝教の弘通し給はざる正法ありや、(略)答て云く、三あり。末法のために仏留め置き給ふ(略)一には日本乃至一閻浮提一同に本門の教主釈尊を本尊とすべし(略)二には本門の戒壇。三には(略)一同に他事をすてて南無妙法蓮華経と唱ふべし」(定一二四八頁)と天台伝教は像法なるが故に三大秘法は弘められなかったと述べられている。
《『遺文辞典』教学篇「像法」「末法」の項》

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