妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

五箇の鳳詔

ごかのほうしょう #459

五箇の鳳詔

ごかのほうしょう

法華経見宝塔品の「三箇の勅宣」と、提婆達多品の「二箇の諫暁」とを合せて五箇の鳳詔という。
ち日蓮聖人は『開目抄』に「宝塔品の三箇の勅宣の上に提婆品に二箇の諫暁あり」(定五八九頁)と述べ、提婆品には提婆達多が天王如来となり、八歳の竜女が成仏したことを説いているが、この二つの法門を二箇の諫暁といい「已上五ヶの鳳詔にをどろきて勧持品の弘経あり」(定五九〇頁)とあるところから、五箇の鳳詔とは、見宝塔品の三度の勅宣と提婆品の二つの法門を指すのである。
ことに聖人はこの場合の諫暁を、勅宣、勅命、鳳詔、諫めという意味で使用している。 「三箇の勅宣」は、釈尊が大衆に向って、未来世において法華経を永く流通せんがために付嘱を勧め・誓言を説くように諫めたのである。 そして「二箇の諫暁」は、提婆達多の授記、竜女の成仏を示して、末代の悪人成仏女人成仏の疑いなきことを説かれたのであって、それ故に末代の人にはすべてこの法華経によってのみ成仏の道が残されていることから、法華経を受持すべきことを諫められたのである。 ここに釈尊の勅宣、みことばがあると領解できる。 『開目抄』に「今法華経のこそ、女人成仏の時悲母の成仏も顕はれ、達多の悪人成仏の時慈父の成仏も顕はるれ。 此の経は内典孝経也。 二箇のいさめ了んぬ」(定五九〇頁)と述べられているのはこのことの意味である。
《『遺文辞典』教学篇「五ヶの鳳詔」の項、『日蓮辞典』「五箇の鳳詔」の項》

リンク

← 事典トップ