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祈祷三十番神

きとうさんじゅうばんじん #4279

祈祷三十番神

きとうさんじゅうばんじん

垂迹思想によって神道の神々を解釈した法華神道の神である。
日本古来の神々が、一ヵ月三〇日の、毎日交代で法華経を守護すると信仰されている神々のこと。
その起源については、伝比叡山を開いた時、五神を勧請し、六日宛山門の守護神としたとの説や、慈覚が如法経守護の三十番神を祀ったとの説、また良正の仁王経守護の番神勧請説がある。
日蓮聖人の法華経守護の番神の起源には二説ある。
一説には日蓮聖人が叡山遊学中毎朝読経、異形の人が聴聞しているのでその名を尋ねたところ、自分は法華守護の三十番神であるといい、衆神列をなして現れた。 聖人はその名を記し、その姿を画かしめた。
その神名帳は沼津妙海寺に、その画は甲州休息山立正寺に所蔵されている。
二説には聖人が神道家吉田兼益より相伝をうけて勧請したという。
歴史的には聖人の国神観即ち善神捨国、神天上の思想が日像によって三十番神信仰に展開され、漸次発達したものと思われる。
室町代に入るとその信仰が隆盛を極め、全国の法華寺院に祀られるようになり、修法の上でも祈祷三十番神として日本国内大小神祇の代表として尊崇されるようになった。
明治以後大陽暦が用いられるようになってからは、三一日の当番神として五番善神を充てることになった。
それは『陀羅尼品』において五番神即ち薬王、勇施の二菩薩と持国、毘沙門の二王及び十羅刹女が各々咒を説いて、法華守護を誓ったことによるのである。
身延鑑』によれば、身延山年中行には、正月八日に番神まつりが執行され、三芳膳七献の儀が行われたとある。

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