正行助行
正行助行
しょうぎょうじょぎょう
正行とは成仏の大因となる主要の行、助行とは信行を増進する助縁の行。
日蓮宗では唱題を正行、読経・誦経・解説・書写等を助行とする。
唱題とは『観心本尊抄』に「釈尊の因行果徳の二法は妙法蓮華経の五字に具足す。
我等この五字を受持すれば自然に彼の因果の功徳を譲り与へ給ふ」(定七一一頁)とある通り、妙法蓮華経の五字を三業に亘って受持することである。
末代の仏道修行は三学具備することは困難であり、信の一字こそが最も重要である。
日蓮聖人はこれを『四信五品鈔』に「以信代慧」(定一二九六頁)と説き、末代初心の行者は名字即の位であり、初随喜の境地で法華経の修行に励むことが肝心であるとされる。
久遠釈尊の因行果徳が妙法五字であるゆえに、五字受持の行者は因果の功徳を自然に受徳するのである。
これを唱題正行と称する。
助行は行者の信心を助ける助縁の行であり、法華経には読・誦・解説・書写等の修行方法が説かれている。
五種行を正助に配した場合、受持を正行、読・誦・解説・書写を助行とする。
《『遺文辞典』教学篇「正行」「助行」の項、『日蓮辞典』「正助二行」の項》