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捨閉閣抛

しゃへいかくほう #2275

捨閉閣抛

しゃへいかくほう

法然が『選択本願念仏集』で称名念仏の一宗を建立するために、『観無量寿経』等の浄土三部経を除いた他の一切の諸経を廃捨するのに用いた語を日蓮聖人がまとめて捨閉閣抛の術語を創案した。
法然の教義の特徴は機教相応判に立脚した称名念仏にある。
ち機を中心にを選取するところにある。 法然はその機を末法極悪の凡夫と規定し、末法極悪の凡夫であるがゆえに、難行たる聖道門を捨てよ、閉じよ、閣(お)け、抛(なげう)てと一掃し、易行道・正行としての称名念仏における他力の信心を勧めるのである。
それに対して日蓮聖人は『立正安国論』に「或は捨て、或は閉じ、或は閣き、或は抛、此の四字を以て多く一切を迷はし、剰へ三国の聖僧、十方の弟を以て、皆群賊と号し、併せて罵詈せしむ。 近くは所依の浄土三部経の唯除五逆誹謗正法の誓文に背き、遠くは一代五時の肝心たる法華経の第二の若人不信毀謗此経乃至其人命終入阿鼻獄の誡文に迷ふ者なり」(定二一六頁)と述べ、『無量寿経』に説く四十八願のうち第十八願の「唯除五逆誹謗正法」の文は弥陀の本願の限界を示すものであるとし、また『選択集』の精神は「捨閉閣抛」にあるとし、その捨閉閣抛正法に対する不信毀謗であり、法然こそが謗法堕獄を免れないものであると決せられた。
《『遺文辞典』教学篇「捨閉閣抛」の項、『日蓮辞典』「捨閉閣抛」の項》

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