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三聚浄戒

さんじゅじょうかい #223

三聚浄戒

さんじゅじょうかい

大乗菩薩の一切戒の根本で、自行化他の道徳行為を総摂したもの。
三種の清浄なるのこと。
この大乗の諸戒を統摂することから三聚浄戒という。
菩薩三聚、三聚清浄ともいい、単に三聚とも略称する。
目は(1)摂律儀(秩正しい行為をなすこと――止悪門)、(2)摂法戒(自己の業務に精進すること――修門)、(3)摂衆生戒、利益衆生戒、または饒益有情戒(慈悲心による相互扶助、共存共栄を計ること――利生門)の三つから成る。
摂律儀とは、一切の道徳的規範を統摂したもので、『梵網経』所説の十重四十八軽がそれに当る。
法戒とは、一切の法を摂する戒の意で、出家在家の別なく、真俗一貫して実行すべき戒法であり、八万四千の法門、つまり、仏の説いた教法の全てがそれに当る。
衆生戒とは、大慈悲心を発して衆生を利益する活動をいい、六度(布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧)や、四摂(布施・愛語・利行・同事)や、四無量心(慈・悲・喜・捨)がそれに当る。
旧『華厳経』や『梵網経』にはその義や戒相が説かれているが、『菩薩瓔珞本業経』『菩薩善戒経』『占察善悪業報経』等には三聚浄戒の名・義が共に説示されている。
しかし、これらの経典による諸論の解釈は、必ずしも一定しておらず種々に説が分かれている。
《『遺文辞典』教学篇「三聚浄戒」の項》

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