妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

布施

ふせ #1956

布施

ふせ

梵語のdānaの訳で「施」とも訳す。 「檀那」と音訳し「壇」と略する。
与えること、ほどこし、喜捨、恵むこと。
金品や財物を与えることばかりでなく親切な行いも布施であり、六波羅蜜の一つである。
布施には三つの種類があり、財物を施す財施、仏法を説いて会得(えとく)させる法施、人々の恐れを取り除いて安らぎを与える無畏施。 または物施(財施)、供養恭敬施(清浄な心で礼拝する心)、僧が説法によって財施に報いる法施などをいう。
日蓮聖人は「雪山童子・薩埵王子は身を布施とせば法を教へん、菩薩の行となるべしと責めしかば身をすつ」(『佐渡御書』定六一二頁)といわれ、布施とは単に財物を施すことだけではなく、正法のためにこの自分の生命を捧げる(身命施という)ことが本意である。
また僧は謗法者よりの布施供養を受けないことを謗施不受といって誡め、特に不受不施派において厳格に守られた。
《『遺文辞典』教学篇「布施」の項、『広説仏教語大辞典』『新版仏教学辞典』『岩波仏教辞典』「布施」の項》

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