妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

在家

ざいけ #1218

在家

ざいけ

・居在家人ともいい、家に居住して家庭生活を営み職業に従して生計をはかる一般世俗の人。
出家の対語。
在家の人であって仏教に帰依する信者で男性を優婆塞(うばそく)、女性を優婆夷(うばい)と称し、仏弟子の四衆を構成する。
身は在家にあって心は仏門に帰す信徒のうち、髪を剃りおとした篤信の者を在家入道・在家沙弥とよぶ。 日蓮聖人門下に富木入道・曽谷入道・中興入道などがいる。
富木常忍は学解ひいで聖人の心を最も深く解した人。 下総の守護千葉氏の被官だが、その日常生活は「朝に出て主君に詣で夕に入って私宅に帰る」日々であり、「今常忍貴辺は末代の愚者にして見思未断の凡夫也。 身は俗に非ず道に非ず禿居士。 心はに非ずに非ず羝羊のみ」(定一一五〇頁)と描写されている。
在家尼で門下中に多い。
こうした多くの在家の信徒が聖人を外護したのである。
《『遺文辞典』歴史篇「在家」の項》

← 事典トップ