往生講式
往生講式
おうじょうこうしき
一巻。
往生講の儀式作法を記した書物で、詳しくは『順次往生講式』、『阿弥陀講式』ともいう。
三論宗の永観(一〇三三-一一一一)が著したもの。
毎月一五日に阿弥陀仏の像を安置して、一座七門の講を修して極楽往生を願った講の法式。
この講式の趣旨は、自他の心行具徳して皆往生を得るところにある。
式は初めに着座、次に法用、表白、神分、勧請と行われ、そして七門の講が修される。
七門とは、一に発菩提心門、二に懴悔業障門、三に随喜善根門、四に念仏往生門、五に讃歎極楽門、六に因縁果満門、七に廻向功徳門である。
一つ一つの門には願文と歌頌と礼拝とがあり、講終了後には、教主釈尊への報恩の歌頌と礼拝が行われる。
この『往生講式』は『往生拾因』と共に世に流布して、念仏者を激増させた。
『撰時抄』には、その様子が「永観は十因と往生講の式をつくる、扶桑三分が二は一同の念仏者」(定一〇四七頁)と示されている。
《『遺文辞典』歴史篇「往生講式」の項、『国史大辞典』二巻「往生講式」の項》