妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

寺主

じしゅ #1832

寺主

じしゅ

インド以来の職名で大寺院、定額寺などの大きな寺におかれた三綱職(上座寺主・都維那(ついな))の一つ。
てらしという場合もある。
もともと梵語Vihāra-svāmin(毘訶羅莎弭)の漢訳。
寺を掌握する職で僧達の統轄、堂宇の造営、修財務を司どるを役とする。
日本では大化元年(六四五)八月恵妙を百済寺の寺主としたことが始まりとされ、奈良代に既に使われていた。
日蓮聖人滅後日蓮教団は六老僧中老僧の諸師が各々の地に本拠をおいて弘教する形態をとるが、教団の拡大に伴って寺院が創立されてくると本寺・末寺の区別、寺院の職分が生じてきた。 本拠とする寺を本寺と定め、それに従う寺々を末寺とするに至って本寺の要職を寺主とよんだ。 別当・貫首(貫主)・院主などと同類。 初期の身延中山・富士の各門流では別当・貫主の名称が使われている。 京都妙顕寺主職は日像を別当と称しているが、二世の大覚妙実寺主の名称がみえる。 康永元年(一三四二)一一月八日の「日像譲状」に大覚を寺主上人と日像自ら記している。 九老僧日輪と大覚との往復書簡の中で大覚に与えたものに多く大覚を指して寺主上人とある。 身延中山・富士の各門流は一般に本寺の主職を別当・貫首と称する。

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