妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

上座

じょうざ #260

上座

じょうざ

檀林における修学課程の最終学級である止観部の通称。
檀林の修学課程は、名目部から始まり、四教儀部・集解部・観心部・玄義部・文句部・止観部に至る台学重視の課程を修学するように厳しく定められた。 諸檀林とも文句部を中座といい、その上の最終学級である止観部を上座または首座と通称した。 そして上座のうち、五名からなる上座部は講義をする能化の見習で、一老・二老・三老・四老・五老に分かれている。
一老は授の任に当らず、檀林における庶務学務項を化主にはかり施行した。 但し関東西谷檀林等は、この一老を玄能としている。 二老は観心部、三老は集解部、四老は四教儀部、五老は名目部の講義をそれぞれ助講すると共に、二老は檀林内普請役、三老は飯台吟味役、四老は掃除役五老は使僧役の責任者を任じた。
この五名からなる上座部は、檀林における経営維持、また学徒の生活行儀指導の推進者であった。 ち慶長四年(一五九九)から同八年まで、飯高檀林三世化主として在檀し、同檀林の基礎を固めた心性院日遠が、檀規として制定した「万代不易法律」には、既に「万端上座の下知に随うべき事 但し衆義に及ぶに於いては一往所存を申し、再往は五人の義に任せらるべき事」とし、最終的決裁を上座五名に集約する規制を定めている。
そしてこの規制を含む飯高檀林日遠の「万代不易法律」を基本とし、その指導体制を継承した小西檀林三昧堂檀林でも全く同様であり、とりわけ身延西谷檀林においては、「万端上座五人の下知に随うべき」としたあと、更に「若し違犯に於ては永代追放」と一段と厳しい定めとなっている。
これら上座の任期はそれぞれ半年(一夏)で、任期満了後は聖人寺へ住職する資格をもった。
《影山堯雄『諸檀林並親師法縁』》

← 事典トップ