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十妙

じゅうみょう #931

十妙

じゅうみょう

十種の超えすぐれた不可思議の意。
天台大師智顗が『法華玄義』において、妙法蓮華経の経題の中の「妙」の一字を解釈して、これに具さに十種の意味が含まれているとし、迹門の十妙・本門の十妙・観心の十妙を説いた。
迹門の十妙とは法華経前半十四品、特に方便品の法実相の意に基づいて、開三顕一の妙理について十種の妙を論じたもので境・智・行・位・三法・感応・神通・説法・眷属・利益の十妙
本門十妙とは法華経後半十四品、特に寿量品の開迹顕本の意に基づいて久遠本仏の妙を顕したもので、本因・本果・本国土・本感応・本神通・本説法・本眷属・本涅槃・本寿命・本利益の十妙である。
この本迹二門の十妙の一々に心法妙・仏法妙・衆生法妙の三法妙、及び相待妙・絶待妙の二妙があるから、合して百二十重となるという。
また本迹を対比すれば迹は権で麁、本は実で妙となるという。
観心の十妙とは本迹二門に説かれた真理を観ずる実践における十妙であるが『法華玄義』には詳しく説いていない。 湛然十不二門を説いたのはこれを補う意であったようである。
日蓮聖人妙法蓮華経の経題釈において「妙」の意義を重視し、智顗の説いた本迹二十妙を用いている。 『法華題目抄』(定三九七頁)等にみえる。
《『遺文辞典』教学篇「十妙」の項、『日蓮辞典』「妙」「本迹の十妙」の項》

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