化縁
化縁
けえん
(一)仏・菩薩が衆生を教え導く因縁。
(二)教化を受けるべき衆生の機縁、素質。
日蓮聖人は『法華取要抄』に「我門弟は順縁、日本国は逆縁なり」(定八一六頁)と述べられている。
末法においては謗法を自覚して、正法に入る順縁の者は少なく、一向謗法逆縁の機なのである。
この順縁の者に対しては順当な教化がなされ、妙法五字の受持による成仏が約束される。
ところが正法を聞かず、聞いても誹謗する者は法華経を誹謗するという逆縁によって未来に成仏するのである。
また法華経を誹謗しないまでも、正法不信の者には逆化の方法がとられる。
即ち衆生をして悪口罵詈及び迫害することによって逆縁を結び、成仏するのである。
《『遺文辞典』教学篇「化縁」の項》