逆化
逆化
ぎゃっけ
相手の心に違逆する方法を用いて教化すること。
仏・菩薩が衆生を教化するのに、仏に敵対せしめ、また仏法を誹謗せしめることによって、かえって仏道に入る因縁をつくらせること。
つまり衆生をして悪口罵詈せしめることにより、逆縁を結んで成仏せしめるのである。
これは法華経不軽品に説かれ、常不軽菩薩が増上慢の比丘らに「我深く汝等を敬う。
敢えて軽慢せず。
所以は何ん。
汝等は皆菩薩の道を行じて、当に仏と作ることを得べければなり」といい、但行礼拝(たんぎようらいはい)することによって、比丘らに悪口罵詈、あるいは迫害せしめ、やがて彼らを成仏せしめたという経説による。
このことを聖人は「謗法の者に向ては一向に法華経を説くべし。
毒鼓(どつく)の縁と成さんが為なり。
例せば不軽菩薩の如し」(定二四二頁)と述べ、法華経不信謗法の者に対する逆化を教示されている。