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但行礼拝

たんぎょうらいはい #586

但行礼拝

たんぎょうらいはい

経典を読誦せず、ただ礼拝のみを行じた不軽菩薩の宗教活動をいう。
法華経不軽品に、過去の威音王仏の像法に不軽菩薩という菩薩比丘があり、凡そ見る所あれば四衆を悉く礼拝して「我深く汝等を敬う。敢て軽慢せず。所以は何ん、汝等皆菩薩の道を行じて当に作仏することを得べし」(二十四字)と讃嘆し、かつ礼拝のみを行って、経典を読誦することを専らにせずという。
更に当の人々は心不浄の増上慢者だったので、礼拝を受けて逆に怒り、悪口罵詈し、杖木瓦石を以て打擲したが、不軽菩薩はそれでも礼拝歎を止めなかったという。
この不軽菩薩の行動を但行礼拝という。
そしてその行動はいわゆる折伏逆化であって、人々をして悪口罵詈せしめることによって法華経と結縁し、成仏の種を植えしめるのである。
日蓮聖人末法における弘経の方軌を折伏下種としたのは、この不軽菩薩の宗教活動を継承したものである。
《『遺文辞典』教学篇「我深敬等二十四字(がじんきょうとうのにじゅうしじ)」「下種」・歴史篇「常不軽菩薩」の項》

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