威音王仏
威音王仏
いおんのうぶつ
法華経の不軽品に現れる仏の名である。
劫は離衰(りすい)、国は大成、同号の仏が二万億いたという。
常不軽菩薩は、この最初の威音王仏の像法の末に出現して、礼拝行をもって修行するのであるが、教化するに当って、順縁をもってすれば目的を達し得ないので、逆縁を結んでこれを導こうとして、人々に「我深敬汝等云云」の二十四字を唱えるのである。
これによって、常不軽菩薩は六根清浄の功徳を得、また、これを誹謗した四衆もすべて、法華経を聞いて成仏するというのである。
聖人の『上野殿御返事』に「日蓮は法華経誹謗の国に生れて威音王仏の末法の不軽菩薩のごとし」(定一六二一頁)とある。
《『遺文辞典』歴史篇「威音王仏」の項、『日蓮辞典』「威音王仏」の項》