劫
劫
こう
梵語kalpaの音訳。
劫波(こうは)の略で、極めて長い時間を指す。
方高四〇里の城に芥子を満し三年毎に一粒を取去りて遂にそのすべてを取り盡すに至る間を一劫とし、芥城劫と称す。
また方高四〇里の石を天人が重さ三銖の天衣をもって三年に一度拂拭して遂にその石の盡くるに至る間を一劫とし、拂石劫・磐石劫と称す。
劫に小・中・大とあり。
方高四〇里の城・石をもって比顕せらるるものは小劫にして、中劫は方高八〇里、大劫は方高一二〇里の城石をもって比顕せらる。
人寿八万四〇〇〇歳の時より一〇〇年毎に寿一歳を減じて人寿一〇歳の時に至り、更に一〇〇年毎に寺一歳を増して人寿八万四〇〇〇歳の時に至る、この一減一増の間を一小劫といい、二〇小劫を一中劫と称し、四中劫を一大劫と名づく。*
《『遺文辞典』歴史篇「劫」の項、『広説仏教語大辞典』『新版仏教学辞典』『岩波仏教辞典』「劫」の項、『天台学辞典』「阿僧祇劫」の項》