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須梨耶蘇摩

しゅりやそま #5219

須梨耶蘇摩

しゅりやそま

Sūryasomaの音写。 須利耶蘇摩とも書き、「すりやそま」とも読む。 西域沙車の王子。
才伎絶倫で夙に兄の須利耶跋陀(Sūryabhadra)と共にを捨てて出家し、専ら大乗をもって化し、その兄及び諸の学者に尊崇された。
鳩摩羅什が来って師に奉じ、師はために『阿耨達経』を説き、羅什はここにおいて大乗に帰し、中論・百論・十二門論等の論を受誦したという。 但し、右は『高僧伝』第二鳩摩羅什伝等に記されていることであって、吉蔵の『百論疏』には丘茲(Kucha)の王子とし、沙車は彼の名であるとしている。
なお右の情により、古来、三論宗及び天台宗では彼を相承の一祖としている。 最澄の『天台法華宗相承師資血脈譜』には〈龍樹菩薩―天竺須利耶蘇摩―鳩摩羅什三蔵〉と次第し、また『三論玄疏文義要』第一〇には〈龍樹―提婆―青目―清弁―沙車―羅什〉と次第し、『八宗綱要』巻下三論宗の条には〈龍樹―提婆―羅睺羅―沙車王子―羅什〉などと列次している。
日蓮聖人遺文中『守護国家論』『法華宗内証仏法血脈』等に、羅什は天竺国にあって大師須利耶蘇摩より法華経を承け、此の経を東北に伝弘すべしと付嘱されたと記しているのは、『法華伝記』第二所載の『法華飜経後記』の記述をもとにしたもので、当時弘く知られた伝記であるが歴史上の実としては不確かである。
《『遺文辞典』歴史篇「須利耶蘇摩」の項》

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