羅睺羅
羅睺羅
らごら
Rāhulaの音写。
釈尊が王子であったときに、妃の耶輸陀羅(ヤショーダラ)との間にできた子供。
王子が出家の決心をしたときに生れたため、ラーフラ(覆障)と名づけられたといわれるが、諸説ある。
釈尊が成道ののち故郷に戻ったとき、羅睺羅は、王位継承を放棄した釈尊に世継ぎの財産を譲ってくれるよう求めたが、釈尊は羅睺羅を精舎に連れて帰ると、舎利弗・目連に指導を委ねて、出家させてしまう。
形ある財産をもたない釈尊にとって、「法」こそが財産だったのである。
羅睺羅は、一五歳で出家して沙弥となり、二〇歳で具足戒を受けて比丘となる。
仏陀の子であるという甘えから、なかなか覚りを開けなかったが、父の威信を傷つけまいと密かに苦行し、のちに十大弟子の一人となり、密行第一と称せられた。
法華経人記品では蹈七宝華如来になるであろうと授記されている。
《『遺文辞典』歴史篇「羅睺羅」の項》