血脈
血脈
けちみゃく
親の血が子へ流れることから転じて、法門の伝承をいう。
師資相承とも称す。
師から弟子へ正しい教法が相伝されること(血脈相承)。
伝教大師に『内証仏法相承血脈』一巻があり、日蓮聖人の血脈については文永一〇年(一二七三)著述の『法華宗内証仏法血脈』がある。
血脈相承を説いて日蓮聖人は、血脈相承とは仏法の流水が過去・現在・未来の三世に断絶することなく常恒であることをいうのであるが、その次第は内証(内心のさとり)の次第をいい、内証をその根本とするものである。
日蓮聖人は血脈相承に二種あるとした。
即ち天台宗に依ってたてる法華経の歴史的系譜、〈釈尊-天台-伝教-日蓮〉と連なる血脈、いま一つは〈釈尊-上行-日蓮〉とて法華経本門八品の文に依ってたつる釈尊を本師・直師としての師資相承に列する内証の血脈で、前者を外相承、後者を内相承と称する。
これらによって日蓮宗の相承は天台の相承に附順するが、内証の真実をもって釈尊・上行菩薩を高祖として天台法華宗と区別した。
《『遺文辞典』教学篇「血脈」「血脈相承」の項、『日蓮辞典』『岩波仏教辞典』「血脈」の項》