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二経六段

にきょうろくだん #409

二経六段

にきょうろくだん

法華経解釈のための科文(科段)の一。
二経とは法華経の迹門本門をいい、この本迹二門に序文・正宗分流通分の三段を分つことから、このようにいう。
二経六段の分科について、天台大師智顗と日蓮聖人とに異りがある。
智顗は『法華文句』巻一において法華経を本迹二門に分ち各々に三段を分つ。
迹門三段は序品を序、方便品から人記品までを正宗、法師品から安楽行品までを流通とする。
本門三段は涌出品の前半を序、その後半から分別品の前半十九行偈までの一品二半を正宗、分別品後半から勧発品までを流通とする。
聖人智顗二経六段の分科法を継承しているが、『観心本尊抄』に開示された聖人独自の教判である四種三段における分科は智顗と異なる。
智顗が法華経二十八品の分科であるのに対し、聖人は法華三部十巻における分科である。
故に聖人四種三段における二経六段は十巻六段ともいうのである。
その迹門三段は『無量義経』と法華経序品を序、方便品から人記品までの八品を正宗、法師品から安楽行品までの五品を流通とする。
本門三段は涌出品の前半を序、その後半と寿量品と分別品の前半の一品二半を正宗、分別品の後半から勧発品までに『観普賢経』を加えて流通とする。
智顗二経六段を立てたが、迹門の実相を法華一経の所詮とする立場から、一経三段の分科を主とした。
これに対し聖人二経六段を主とし本門三段を重視した。
智顗と聖人の分科の相違は、智顗が本迹二門の開顕の教相を明かすことを主とするのに対し、聖人は本来経論解釈のための形式的分科法である序・正・流通の三分法を応用して、釈尊一代の教法の中心を明らかにするため一代―十巻―本迹二経―本法と次第にその教法を局限し、妙法蓮華経の五字こそが釈尊の要法であることを論ずる教判であることによる。

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