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悪鬼【修法】

あっき #2190

悪鬼【修法】

あっき

しき鬼神。 『良賁疏』では、鬼ははやりやまいをひろげ、龍はひでりと水害を起すといわれている。 気候不順にして五穀は実らず、飢饉が起り、飢餓より疾病を蔓らせることになる。 日蓮聖人は「飢渇発れば其国餓鬼道と変じ、疾病重なれば其国地獄道となる」(定一七三五頁)と述べている。 鬼には以下の如き種類がある。
(一)鬼神=上中下の三種があり、人間の不浄物三六種のうち、下品は糞等を食し、中品は骨等を食し、上品は精気を食し、疫病の大鬼神である。
(二)悪二鬼=鬼は法華経の怨敵を食し、悪鬼は法華経の行者を食す。
(三)大孔雀王経に一八〇鬼を示し、更に二六食鬼を出す=食精鬼・食胎鬼・食血鬼・食肉鬼・食脂鬼・食髄鬼・食生鬼・食命鬼・食祭鬼・食気鬼・食鬼・食鬘鬼・食華鬼・食果鬼・食苗鬼・食火祠鬼・食膿鬼・食屎鬼・食尿鬼・食涕唾鬼・食涎鬼・食洟鬼・食残食鬼・食吐鬼・食穢鬼・食漏水鬼。
(四)那莫利鬼=人が飲食するとき、その新鮮の精気を吸わんとし、また新鮮の屎尿の気を食するためにその人に近づき、あるいはその腹中に侵入して常に離れない。 修行者がに応じて断食の苦行をするのは、自らの飲食によって那莫利鬼を近づかせ、精神の安定、修行の不退を乱されることなく、感応道交せんと志念するからである。 断食苦行は名聞利養、あるいは成仏の真因のためにするものではない。
(五)阿秡多(阿婆咤、阿跋羅爾多)=わがでは藤原鎌足が疱瘡感染の初めといわれている。 疱瘡は痘瘡、散豆瘡、面瘡(おもかさ)といい、この瘡は顔に痕を残すより称せられる。 俗に「あばた」というが、これは阿秡多鬼の本名で『大孔雀明王経』等に出ている。
(六)麻疹=疱瘡と共にわが中古に中より伝流した。 俗に「はしか」というが、鬼の本名にして鬼病である。 鬼子母神の夫を半支迦といい、半支迦(般支迦鬼)に著された者の全身には、華瘡を生ずと『大転陀羅尼経』に出ている。
(七)鬼=阿婆羅、無花鬘、顛狂ともいう。

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