妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

疫病

やくびょう #4182

疫病

やくびょう

「えきびょう」とも読み、疫癘ともいう。
疫神や妖魅の所為による病気をいう。
その病相は一定せず種々ある。
聖人は『日女御前御返事』(定一五一〇頁)に、鬼神に善鬼・悪鬼の二神あることを明かし、善鬼は法華経の怨を食し、悪鬼は法華経の行者を食すとし、その所縁によって悩乱することを述べている。
また『種種御振舞御書』に「人の頭(こうべ)に七滴あり。七鬼神ありて一滴食へば頭をいたむ。三滴を食へば寿(いのち)絶んとす。七滴皆食へば死するなり」(定九八五頁)とされている。
更にまた『聖人御難事』には、「日本国の大疫病(略)は惣ばち()なり。やくびょうは冥なり」(定一六七三頁)とある。
疫病は魔・鬼・疫神などのなすところで鬼病である故に、仏神の加持力を仰いで治すべきである。
それによって、疫神遠離するのみでなく、彼もまた鬼畜の苦道を免がれ、正法に帰し、持経者を守護することともなる。
《『遺文辞典』歴史篇「疫病(えきびょう)」の項、『国史大辞典』一四巻「疫神(やくしん)」「疫病神」の項》

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