十部祖書
十部祖書
じゅうぶそしょ
身延醒悟園を開き戒律堅固な教風を掲げた本妙日臨(一七九三-一八二三)が日蓮聖人御遺文の中から一〇書を選び編集したもの。
日臨のこの『十部祖書』一巻は現在石和の遠妙寺にあるが、明治一四年(一八八一)新居日薩はこれを『祖書要津』と題して上・中・下三巻に分かち刊行、当時の大教院の教科書として用いた。
なお明治一二年に深草瑞光寺の毘尼薩台巌が校訂した『法華十部書』が刊行されているが、これは日臨のものと比べると御遺文の配列の仕方に若干の相違がある。
『十部祖書(祖書要津)』の内容は、
正境起信分第一『法華題目抄』。
了知報応分第二『十法界明因果抄』。
鷲峰源流分第三『内証血脈抄』。
本迹起盡分第四『十法界抄』。
大教裂網分第五『総勘文抄』。
宗教五綱分第六『教機時国抄』。
護持正法分第七『本門戒体抄』。
妙行玄旨分第八『立正観抄』。
帰依本尊分第九『観心本尊抄』。
分別禀受分第十『受職功徳抄』である。