日蓮聖人御遺文
日蓮聖人御遺文
にちれんしょうにんごいぶん
一冊。
明治三五年(一九〇二)の開宗六百五十年記念事業として、加藤文雅が発願し、本間海解・稲田海素が小川泰堂の『高祖遺文録』を底本に、真筆・古写本と対照校合の上、「続集」として七九書(実には七八書で是日尼書が重複して七七書)を増補し、明治三七年霊艮閣より発行したもの。
遺文の配列は編年体で、本文の作成にあたっては、諸寺に蔵する真筆・古写本と校合し、書誌的考察をその遺文の最末に書き記している。
明治三七年八月に発行し、同三九年訂正再版、そして大正九年(一九二〇)の重版に際しては、本書編纂以後に発見された真筆、真偽未決のため除去されていたもの、併せて二九書が「第二続集」として増補され(昭和二年第一版で重複整理して二八書)、その後も多くの版を重ねて、近代における日蓮聖人研究の基本遺文としての役割を果した。
なお昭和四二年(一九六七)七月、山喜房仏書林より覆刻再版された。
【補記】「縮刷遺文」、「霊艮閣版」とも通称される。