妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

鑑真

がんじん #5068

鑑真

がんじん

(六八八-七六三)
唐代の高僧。 日本律宗の開祖。 揚州江陽県(現・江蘇省揚州市)の人。
一四歳で大雲寺智満について出家し、道岸・弘景に師して律と台を学び、帰郷して大明寺に住し、律を講じ化していた。
平一四年(七四二)入唐僧栄叡・普照の請いにより来日しようとしたが難に遭って果さず、その後渡海を試みること五度、一一年の歳月を経て、その間失明するが屈せず、遂に平勝宝六年(七五四)正月来日した。 に六六歳。
皇らに迎えられて東大寺に住し、勅命によって戒壇を建立。
聖武皇・光明皇后らに授戒し、菩薩を受けた者四〇〇余名という。
同八年大僧都、平宝字二年(七五八)大和上の号を受ける。
翌年唐招提寺を建立。
鑑真は戒法を伝えて日本律宗の開祖となっただけでなく、律と台の経籍をもたらし、また唐彫刻の新様式を紹介し、医薬品の知識をもって朝廷に貢献するところもあった。
日蓮聖人は鑑真の仏法弘通について、法華経、天台宗を伝えたが円機未熟の故に弘通しなかったといい、彼の建立した小乗戒壇も、最澄の大乗円頓戒壇建立によって破られたと述べている(定八八七、一〇二六、一二〇八、一三一四頁)。
《『遺文辞典』歴史篇「鑑真」の項、『岩波仏教辞典』『国史大辞典』三巻「鑑真」の項、桃井観城『経典伝来の研究』東方出版》

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