誦経の功徳
誦経の功徳
じゅきょうのくどく
「誦経の利甚だ大いなり諸経に皆云く無量の珍宝を以て布施するも誦経一偈の功に及ばずと」『草山要路』第七章にあるように、仏教各派すべて誦経を信行形式の第一とする。
これは経典は即ち釈尊の真言であり、読誦し聴聞することは釈尊と同座することと観ずるからである。
日蓮聖人が法華経を昼夜に読誦され、その功徳を顕示した文章は数多く、滅後の教団でも法華経読誦は重要な課題であった。
在家には唱題を勧め、僧侶は法華経読誦の巻数によって功徳の増大を期した。
千部会とか万巻陀羅尼などの読誦法が今に伝わっている。
修法道の先師も巻数読誦を重んじ、古伝書には、至る所に厖大な誦経を求めている。
加行所清規にも、毎日の読誦巻数を定めてあり、経力により加行の成弁を祈ると共に、修法の現証は経力によって顕れるとするからである。
〈〈『日蓮宗宗定法要式』、『祈祷指南書』、『法華験家訓蒙』、『遺文辞典』教学篇「誦経」の項》