薬師仏
薬師仏
やくしぶつ
バイシャジャグル(Bhaiṣajyaguru)・薬師瑠璃光如来・大医王仏・医王善逝・東方の鵝王とも呼ばれる。
東方浄瑠璃世界の教主で十方仏の一。
因位の時十二の大願を発した。
その中に病気を除き、無明の病疾を治し、諸根を具足させて解脱に導く願のあることにより、古くから尊崇されている。
左手に薬壺を持つ像が多く、脇侍は日光・月光の両菩薩、眷属は十二神将である。
密教の両界曼荼羅にはこの仏を欠くが、東方世界に住することより阿閦仏、印相より大日如来と同体であると考えられている。
また薬師仏を日蓮聖人は久成の釈尊の本仏に対する分身・迹仏として位置付けている。
例えば『開目抄』に「此過去常顕はるる時諸仏皆釈尊の分身なり」(定五六七頁)とある。
《『遺文辞典』歴史篇「薬師仏」の項、『岩波仏教辞典』『図説仏教語大辞典』「薬師如来」の項》