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三五の二法

さんごのにほう #114

三五の二法

さんごのにほう

法華経化城喩品三千塵点劫と寿量品の五百億塵点劫の二つの法門をいう。
日蓮聖人が『法華取要抄』に「法華経と諸経とを相対するに一代に超過すること二十種これあり。 其の中最要二あり。 所謂三五の二法也」(定八一一頁)と述べているように、法華経と諸経との相違、即ち法華経が諸経に超勝することを最も顕著に示す肝要の法門である。
天台大師智顗は『法華玄義』において、化城喩品三千塵点劫の説から三種教相の第二「化道の始終不始終の相」を、寿量品の五百億塵点劫の説から第三の「師弟の遠近不遠近の相」を立てた。
妙楽大師湛然は『法華文句記』巻四において、法華経の特質と法華経が諸経に超過することを十双の句(「十双歎」という)を以て論じているが、その第一に「三五の二法」を挙げている。
日蓮聖人は法華最勝を論ずるとき、多くは「二乗作仏久遠実成」の二つの法門を挙げるが、この「三五の二法」を挙げて論証するのは『法華取要抄』のみである。 同書において聖人は、三千塵点劫を釈尊の因位(菩薩が仏になるための修行をしている時間)とし、五百億塵点劫釈尊の果位(の悟りを開いてからの)に配している。 これは寿量品の久成の釈尊が法界の唯一仏であることを強調し、その本仏釈尊と末法の衆生との深厚な関係を明示するものであり、ここに聖人の仏陀観の特質がある。
《『遺文辞典』教学篇「三五二法(さんごのにほう)」「三五塵点・三五の塵点・三五之塵点」「三千塵点劫」「五百塵点劫」の項、『日蓮辞典』「三五の二法」の項》

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