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南都六宗

なんとろくしゅう #982

南都六宗

なんとろくしゅう

奈良代に、南都(奈良)の諸寺を中心に興隆した教の六宗、ち三論・成実・法相・倶舎・律・華厳の各宗。
奈良代の教がいわゆる南都六宗としての形をととのえたのは八世紀の中頃、東大寺で大仏開眼の供養が行われた前後のことであるといわれている。
この六宗は後の宗派とは異なり、学派であり、僧侶も一つの特定の宗に属さず殆どが兼学であり、南都六宗は奈良七大寺(東大寺・西大寺・法隆寺・薬師寺・大安寺・元興寺・興福寺)を中心に研究されていた。
そのうち三論宗は大安寺・元興寺を中心とし、法相宗は元興寺・興福寺を中心とした。成実宗は三論宗の、倶舎宗法相宗の「寓宗」たるにとどまって、とくに独自の発展をみることがなかった。華厳宗は東大寺を中心にその研究が進められたが、他の五宗は法相宗の盛んなるに及ばなかった。律宗は道璿が来朝して大安寺で活躍したが、天平勝宝六年(七五四)に来朝した鑑真によって、初めて組織だった宗派として形が整えられた。
その後、鑑真は東大寺に戒壇を立てたのち、唐招提寺で後進の指導にあたった。
この六宗のうち、東大寺を本山とする華厳宗、薬師寺・興福寺の法相宗、唐招提寺を本山とする律宗の三宗が現在に至るまで存続している。
《『遺文辞典』歴史篇「南都」「奈良」「六宗」の項、『日蓮聖人大事典』「日蓮聖人南都六宗」の項、『国史大辞典』一〇巻「南都六宗」の項》

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