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十二部経

じゅうにぶきょう #915

十二部経

じゅうにぶきょう

十二分経、十二分、十二分聖教ともいう。
経典を形式、内容から一二種に分類したもの。
仏陀の滅後、経典が結集され、それは次第に内容が増広され、形式も種々のものとなった。 やがてそれらは現在の五部四阿含として分類されたが、それ以前に九部経十二部経という分類があったと推測されている。
その分類項目の内容、順、更には訳語等は記述している経典によって相異があるが、次のようである。
(1)修多羅(経)―直ちに長行をもって説くもの。
(2)祇夜(重頌)―長行の義を重ねて頌をもって説くもの。
(3)伽陀(孤起頌)―直ちに偈をもって説くもの。
(4)尼陀那(因縁)―人々の請問によって説くもの、あるいは経や律を説いた因縁を明かすもの。
(5)伊帝目多伽(本)―本生を除く前世のを説くもの。
(6)闍陀迦(本生)―の本生を説くもの。
(7)阿浮達麿(未曽有)―等の希有のを説くもの。
(8)阿波陀那―譬喩を説くもの。
(9)優波提舎(論議)―論議を説くもの。
(10)優陀那(自説)―他の請問を待たずが自ら説くもの。
(11)毘略(方広)―広大な義を説くもの。
(12)和伽羅那(授記授記を説くもの。
これらの分類が単なる名目的なものか、それぞれに相当する経典が実際に存在したか。 また五部四阿含との前後、更には九部経と一二部経の前後等についても異論がある。
日蓮聖人御遺文中の一二部経は、その内容的意味には関係なく、単に経典全体を指す総称として使われている。
《『遺文辞典』歴史篇「十二部経」の項、『天台学辞典』『岩波仏教辞典』「十二部経」の項》

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