長行
長行
じょうごう
散文で書かれた経典の文章のこと。
「ちょうぎょう」ともいう。
経典には長行の部分と偈頌の部分とがある。
偈の部分は韻文で書かれており、長行の部分は散文である。
例えば法華経寿量品の場合、冒頭の「爾時仏告諸菩薩(略)」という言葉は長行とよばれ、後半の「自我得仏来(略)」と続く自我偈の言葉は偈頌とよばれる。
近年の研究では長行と偈では偈の方が先にできて、長行が後から加えられたとするのが一般であるが、法華経では寿量品や方便品等のように長行と偈とが同じ意向を伝えているものもあるし、神力品のように長行と偈との両者の意向が重説をしていないものもあるから、これは一概にいうわけにはいかない。
《布施浩岳『法華経成立史』、『遺文辞典』歴史篇「長行」の項、『岩波仏教辞典』「長行」の項》