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仙豫

せんよ #549

仙豫

せんよ

仙豫王のこと。
涅槃経』の聖行品に釈尊の過去世における菩薩行として説かれたもので、正法護持のために大乗を誹謗した婆羅門を殺害した王をいう。
日蓮聖人はこの国王を有徳王と共に、正法護持の代表者としてしばしば記されるが、そこには護法者としての理想像だけでなく、を正しく治める賢王の想像を描かれているようである。
聖人は『立正安国論』に、国土の乱れの根本に法然浄土教の流布があることを指摘し、この謗法の対治による土の安穏を説かれる。
そこに謗法対治、そして謗法者の断罪という積極的な正法護持のあり方が考えられるわけであるが、その正法護持者の先聖として『涅槃経』に説かれている仙豫王の行為が重要な意味を持つのである。
つまり仙豫正法護持の行為が高く位置づけられている。
また賢王に関しては『智慧亡御書』に「しかれば代のをさまらん事は大覚世尊の智慧のごとくなる智人世に有りて、仙豫国王のごとくなる賢王とよりあひて、一向善根をとどめ、大悪をもて八宗の智人とをもうものを、或はせめ、或はながし、或はせ(施)をとどめ、或は頭をはねてこそ、代はすこしをさまるべきにて候へ」(定一一三〇頁)と記されている。
《『遺文辞典』歴史篇「仙豫」の項、『日蓮辞典』「仙豫」の項》

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