頼円
頼円
らいえん
(-一二七九-) 日蓮聖人身延在世当時(-一二七四-八二)、駿河国(静岡県富士宮市・富士市)天台宗滝泉寺の住僧。
三河房という。
日蓮聖人の上足六老僧の一人日興は、甲斐と富士郡(現・富士宮市・富士市)を中心とする駿河に伝道活動を展開し教線を弘めた。
ことに富士郡(現・富士市)蒲原四十九院・岩本実相寺・滝泉寺等の天台寺院内の住僧を教化した。
とりわけ滝泉寺住僧の日秀・日弁・日禅らを弟子とした。
しかし院主代行智は彼らに対し、法華経は不信用の法であるといって法華経読誦を停止し、阿弥陀経読誦や念仏を強要した。
これと同時に、それを行う起請文と交換に所職・住居等の安堵を約束した。
ここにおいて頼円と蓮海は強要に屈してしまった。
『瀧泉寺申状』(定一六八一頁)にみえる。
《『遺文辞典』歴史篇「頼円」の項、『日蓮聖人大事典』「日蓮聖人の門弟」の項、『日興門流上代事典』「頼円(三河房)」の項》