遵式
遵式
じゅんしき
(九六四-一〇三二)
中国宋時代の天台宗の高僧。
字は知白、姓は葉、禅慧法師、慈雲懴主、霊応尊者等と称せらる。
太宗の太平七年(九八二)自ら寺へゆき僧義全によって具足戒を受け、次いで禅律を学び、国清寺に入っては天台教法を伝えんことを誓い、更に四明山の宝雲尊者義通に師事して天台を学び、同門の知礼と親交を結ぶ。
宝雲の入寂後、衆に請われて師席を継ぎ、金光明経、維摩経等を講じている。
また、大早魃であったために祈雨してその験があったという。
のち天台山の西方に庵室を設けて修行に専念、次いで杭州天竺山に移って天台宗等の教えを宣揚し、真宗帝は遵式より慈雲の号を賜わる。
その著書は多く、『天竺別集』『法華三昧懴儀』『誓主西方記』がある。
日蓮聖人は『天竺別集』の仏法東漸の文を「遵式の記」(『富木入道殿御返事』定五一六頁)「遵式の筆」(『曾谷入道殿許御書』定九〇九頁)といって引用する。
《『遺文辞典』歴史篇「遵式」の項》