法華三昧
法華三昧
ほっけざんまい
(一)天台宗において、『法華経』・『観普賢菩薩行法経』に基づき、三七日(二一日間)を期して行道・誦経し、実相中道の理を観ずる法をいう。
方等三昧と共に半行半座三昧といい、天台所立の四種三昧の一つで、懺悔滅罪のためにも修せられる。
智顗の『法華三昧懺儀』『摩訶止観』によれば、法華三昧は普賢の色身を見、釈迦及び分身の諸仏等を見、一切障道の罪を滅して、現身に菩薩の正位に入らんと欲する者の修するところで、三七日を期して法華経を読誦し、その間に礼仏・懺悔・誦経・坐禅等を行じるのである。
日本では最澄が初めて比叡山において修し、その後法華三昧堂が建設され常行三昧と共に諸寺で修された。
この法は懺悔滅罪を主とするから法華懺法、または法華懺ともいわれる。
(二)『法華三昧経』(智厳訳)と『法華三昧懺儀』(智顗撰)を略称して『法華三昧』という。
《『遺文辞典』教学篇「法華三昧」・歴史篇「法華三昧経」の項、『岩波仏教辞典』「法華三昧」の項》