妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

祈雨

きう #4297

祈雨

きう

旱魃(かんばつ)のに雨を降らすために祈ること。 雨乞いと同意。
民族、宗教を問わず古来あり現在も行われている。
日蓮聖人は、『下山御消息』で諸経の正邪を知る現証として、祈雨の例証を挙げて説明されている。 「又祈雨はたとい雨下らせりとも、雨の形貌を以って祈る者の賢不賢を知るあり。 雨種々なり。或は雨、竜雨、修羅雨、麁雨、甘雨、雷雨等あり。(中略)放逸をなし、清浄の行を汚す故に雨を下さず」(定一三二二~三頁)として、善無畏金剛智、不空の三蔵法師が余経をもって祈雨し、かえって害があり、台、伝が法華経により甘雨を降らせて王臣万民の尊敬をうけたことをえられた。 『三三蔵祈雨』(定一〇六八頁)には特に詳しい。
極楽寺良観との祈雨の法力比べでは、良観が大規模な密壇修法をして三七日、かえって頽風、飆風、旋風、暴風吹き荒れて失敗したのに対し、聖人が田辺が淵で雨乞いをし、直ちに三日三夜甘雨が降り、人畜、鳥虫までも活きかえったといわれる。
後世では大覚妙実祈雨が著名である。
《『遺文辞典』歴史篇「祈雨」の項、『日蓮聖人大事典』「日蓮聖人と祈雨争い」の項》

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