祭と供養
祭と供養
まつりとくよう
祭とは(1)人々が多くの物を供えて神をまつる。
先祖をまつる。
(2)まじわる。
『孝経』の疏に「祭は際(サイ)(まじはる)なり」とあり、人と神と相接することをいう。
供はそなえる。
まつる(祭)やしなう(養)の義で、仏教では供養とは、仏法僧三宝、死者の霊に対し、身口意三業に亘って、財と行をもって回向する。
堂塔を荘厳する等を敬供養、読経礼拝等を修するを行供養、飯食衣服等を供するを利供養という。
供物について法華経法師品に「若し復人あって妙法華経の乃至一偈を受持、読誦し、解説、書写し、此の経巻に於て敬い視ること仏の如くにして、種々に華、香、瓔珞、抹香、塗香、焼香、繒蓋、幢旙、衣服、伎楽を供養し、乃至合掌恭敬せん」と。
いわゆる十種供養であって如法経書写供養会や大法会には必ず修行せられる。
この故に法華経を十種供養経、如法経と称する。
祭と供の用例としては、星祭は星仏祭(ほしぼとけまつり)、星供(ほしく)という。
『阿娑縛抄』巻一四三に「平等院において当年星供これを勤仕せらる」とあり、また巻一〇五には「木星供の事近来人多くこれを知らず」とある。
即ち祭の語は供、供養と同意であるから、地鎮祭、甲子祭、庚申祭、稲荷祭、祈年祭(きねんさい)(としごいまつり)、精霊祭(盆祭、盂蘭盆供養会)、墓祭(墓前追善供養会)、供養文(祭文)等の語を用いて諸天善神、守護神を祭り、死者の霊を供養することは本来正当である。