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清澄寺大衆中(二〇五)

せいちょうじたいしゅちゅう #3996

清澄寺大衆中(二〇五)

せいちょうじたいしゅちゅう

一篇。日蓮聖人著。真蹟一三紙身延曽存(明治八年=一八七五=焼失)。平賀本等の写本が現存。
建治二年(一二七六)正月一一日、身延より日向並に助阿闍梨を通じて清澄寺一山の大衆に遣わした消息。
異称は「自虚空蔵菩薩宝珠御賜事」(平賀本)。
御書抄』『録内啓蒙』『扶老』等が佐渡よりの消息としているが、文中に文永の役にふれるところがあり『高祖年譜攷異』の著者が指摘するごとく誤りである。
建治元年一二月二六日、真言僧強仁の問難に対して、聖人公場対決を望んだので、真言僧が蜂起するという風聞が立った。
本書は聖人がこれを破折するための真言書籍借用の必要を生じ、その貸与を依頼し、次いで仏法の邪正をたださんとして、幼時における虚空蔵菩薩への誓願、清澄寺での立教開宗以来、流等にあえる二〇余年の法華弘通をされたことを回顧する。
そして曽て東条景信と清澄寺との訴訟に、聖人が清澄寺に味方して勝訴となったにもかかわらず、領家の尼は聖人が難にあうのをみて、法華経を捨てようとした態度等を指摘して、清澄寺の大衆は法華経の恩を忘れて後生に悪道に堕ちることのないように誡めている。
《『遺文辞典』歴史篇「清澄大衆中」の項》

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